栄養士便り

102 減塩醤油





あけましておめでとうございます。
今年も、栄養士便りでは食事に関する様々な情報をお届けして参りますので、よろしくお願い致します。さて、新年第1弾は「減塩醤油」についてお届けします。

*ご存知ですか、醤油の塩分
醤油は、日本料理には欠かすことの出来ない調味料ですが、使いすぎるとあっという間に1日に必要な塩分がとれてしまいます。厚生労働省では、1日の塩分摂取目標量を男性8.0g未満、女性7.0g未満としています。日本高血圧学会では、血圧の高い方は男女ともに塩分6.0g未満としています。
皆さんは大さじ1杯あたりの醤油に含まれる塩分をご存知でしょうか。濃口醤油ならば2.7g、薄口醤油ならば3.0gです。
かけ醤油の習慣があったり、お刺身を食べるとき醤油をたっぷりつけてはいませんか?
いま一度、自分のお醤油を使う量を振り返ってみましょう。

*減塩醤油とは
減塩醤油は、通常の同種の食品の含量の50%以下であることが厚生労働省で取り決められています。
造り方は、一般の醤油と途中までは同じです。醤油を製造するうえで、雑菌の繁殖を防ぐために塩分は欠かせないからです。一度造られた醤油は、脱塩装置にかけられ塩分のみを取り除きます。最近のものは、一般の醤油に近い風味を残しているものも多く、美味しく減塩に役立てることができます。
ただし、腎臓病の方は減塩以外にもたんぱく質やリン・カリウムに配慮する必要もありますので注意が必要です。現在では減塩に加え、低リン・低カリウムの商品も販売されています。使うときは、しっかり確認してからにしましょう。



*さらに減塩する工夫
減塩醤油を使ってちょっとしたことを工夫してあげると、さらに減塩に取り組むことができます。
例えば…、卓上に置く醤油さしをスプレー式のものに変えてあげると使いすぎが防げます。
また、減塩しょうゆで少し物足りなさを感じるときに、レモンや酢など酸味をきかせ、味付けに変化をつけることもいいですね。




お正月はついつい食べ過ぎてしまい、塩分も摂りすぎてしまった…なんてことはありませんか?