栄養士便り

27 冬瓜(とうがん)





今年の夏は雨が長かったり、真夏日があったりと不安定な天候でしたね。
そんな中、体調を崩している方はいらっしゃいませんか?

今回のテーマは『冬瓜(とうがん)』です。


夏なのに冬?

まだ残暑が厳しい時期なのになぜ冬瓜がテーマなの?と思われた方。実は冬瓜は夏が出荷のピーク、夏の野菜なのです!

ではどうして冬の瓜と書くのでしょうか?


冬瓜の由来

冬瓜の皮はきめが細かく、水分を失いにくいため、冷暗所に置いておけば冬場まで保存ができる野菜なのです。【冬までもつ瓜→冬瓜】 これが名前の由来です。
冷蔵庫のない時代、瑞々しい野菜を冬場に食べられると大変重宝されていたようです。


冬瓜の成分

冬瓜は95%を水分が占め、利尿作用が強く、体熱を下げる作用があります。カリウムも多く含み、余分なナトリウムを排泄してくれるので水分の取りすぎによるムクミを予防したり、ビタミンCを豊富に含むので紫外線で疲れた肌の回復にも役立ちます。このように、成分的にも夏場に食べると効果的な食品だと言えます。


おすすめレシピ
冬瓜とホタテの炒め煮

実が柔らかくトロッとした口当たりが特徴の冬瓜。食欲のない時でも
食べられそうですね。頻繁に使用される野菜ではありませんが、上手に摂取して残暑疲れを乗り切って下さい!
今回のレシピはバリエーション豊富な炒め煮です!



≪作り方≫

1,冬瓜は薄く皮むき、わたを取り、一口大に切る
2,鍋に油を熱し、冬瓜と汁気を切ったホタテを入れ炒める
3,油がなじんできたら酒・塩を入れ、ふたをして少々煮る
4,冬瓜が透き通ってきたら水溶き片栗粉を入れ、とろみをつけて出来上がり


アレンジポイント

・ホタテ缶をカニ缶にしたり、冬瓜をカブやブロッコリーにしても美味しいです。
・あっさり食べたい場合は、油を使わずににだし汁をひたひたに入れ、煮込んでも良いです。カツオだしを使えば和風に。鶏がらスープを使えば中華風に。どちらも合います!
・缶詰めの汁をだし汁として使うと、より濃厚な味わいになりますが、その際は塩加減に注意してください。