栄養士便り

58 アスパラガス





4月は、新しい生活がスタートする方が多いのではないでしょうか?
環境の変化でストレスを溜め込んでしまったり、疲れやすくなりやすい季節。
バランスよい食生活で気持ちをリフレッシュしてみましょう。

近頃、野菜の栽培方法の発展によりスーパーなどでは一年を通して様々な野菜が売られています。便利になった反面、旬というものをついつい忘れがちになってはいませんか?
そこで、今回は春野菜である『アスパラガス』についてご紹介します。


栄養

アスパラガスにはアミノ酸の一種であるアスパラギン酸を多く含むのが特徴です。これは、疲労回復促進、代謝促進、蛋白質合成を高めてくれると言われています。特に、このアスパラギン酸は穂先に多く含まれています。また、アスパラギン酸という名の由来はアスパラガスから発見された為といわれています。
そのほかにも、アスパラガスにはビタミン類、カルシウムや鉄、亜鉛などが含まれています。


葉酸について

葉酸という言葉を耳にしたことがありますか?
葉酸とは字のとおり、葉物野菜を主として、多くの食品に含有されています
アスパラガスには、野菜の中でもビタミンB群の一種である『葉酸』の含有量が多いとされています。



この葉酸は、細胞の育成や赤血球を作り出す手助けをしています。ただし、人間の体内では合成することができないため、食事でしっかりと摂取しなければなりません。これは水溶性ビタミンで,体内で使われなかった分は尿になって出てしまうため,毎日きちんと摂取する必要があります。

文もし葉酸が不足してしまったら・・・

貧血や口腔内炎症、肌荒れなどを引き起こしてしまう可能性があります。
日頃からまんべんなく野菜を摂取するようにしましょう。


グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスの違い

栽培方法の違いによりアスパラガスは、グリーンとホワイトで異なります。品種そのものは同じものを使用しています。陽に充分に当たって育つのがグリーンアスパラガス、陽に当てずに育てたものがホワイトアスパラガスになります。
栄養価としては、グリーンアスパラガスの方がアスパラガス特有の栄養成分は豊富に含まれています。ホワイトアスパラガスは、グリーンアスパラガスと比較すると劣ってしまい、ビタミンCが少し含まれている程度にしかすぎません。
グリーンアスパラガスは歯ごたえがしっかりとしており、ホワイトアスパラガスはクリーミーな味わいと独特のやわらかさをもっています。料理に合わせて選ぶと良いでしょう。


アスパラガスの見分け方

アスパラガスには雄株と雌株が存在します。雄株のほうが成長が早く、茎が太くて穂先がしっかりと締まっているものができるそうです。
ですから、緑色が濃く、太さが均一で穂先がしっかりとしたものを選ぶようにしましょう。
アスパラガスは採れたてのものほど、甘味がありやわらかく、歯ごたえがあります。収穫されてから3日以上経過してしまうと苦味が増し、繊維がとても強くなってしまいます。購入後は、冷蔵庫での長期保存は控えると良いでしょう。