予防医療センター

3Dマンモグラフィ

3Dマンモグラフィ(トモシンセシス機能)と通常のマンモグラフィのここが違う!

通常のマンモグラフィでは平面的な画像(2D)しか撮影できません。女性の乳房は厚みのある立体なので、2D画像では乳房の中身(乳腺、脂肪、病変など)がすべて重なり合っており、病変が見えない可能性があります。

それに対して、3Dマンモグラフィ(トモシンセシス機能)は右図のようにアームが回転し、角度を変化させ、たくさんの断面の画像を作成し、1mmごとの断面を得ることができます。また、しこりの形、スピキュラなどの確認も容易に行う事ができ、奥まった乳がんも検出可能となります。

撮影方法

  • 通常のマンモグラフィと同様に乳房を圧迫した状態で撮影します。
  • 1回の圧迫で3D撮影と2D撮影を続けて行います。
  • トモシンセシス機能を用いて撮影する分、撮影時間は少し長くなりますが、1回の圧迫時間は20秒ほどです。
  • 最新の撮影装置を導入したことにより、通常のマンモグラフィ並みの被ばく線量で撮影可能です。

Q&A

痛みはありますか

乳房をできるだけ薄くして(圧迫して)撮影する必要があるため、多少の痛みが発生します。しかし、この度当院で新しく導入した装置は乳房を挟む圧迫板が従来より柔らかくなっており、検査時の痛みが軽減できる仕様となっております。
万が一、我慢できないほどの痛みを感じた場合は、遠慮なく担当技師にお伝えください。


3Dマンモを行えば、超音波検査を受けなくてもいいですか

マンモグラフィでのみ検出される病変がある一方で、超音波検査でしか検出されない病変もあります。マンモグラフィと超音波検査を併用した検査をおすすめします。


被ばく量に関して教えてください

従来のマンモグラフィ(2D)とトモシンセシス(3D)を組み合わせて撮影しますが、1回の放射線の照射量は、2Dと3Dの合計で「1.7mGy」です。日本乳がん検診精度管理中央機構で推奨されている「2.4mGy」を下回っています。(平均乳房厚45mm・脂肪/乳腺=50/50において)
また、当施設は医療被曝低減施設認定を取得しており、被ばく線量の低減に力を入れております。


豊胸手術やペースメーカー等を挿入していても受けられますか

当院では、豊胸手術(シリコン挿入・シリコンバック・生食バック・脂肪注入・ヒアルロン酸注入等)やペースメーカー等を挿入している場合、変形や破損の可能性があるためマンモグラフィ検査を受けることができません。
また、下記に該当する方も検査を受けることができません。

  • 埋め込み型除細動器
  • 皮下埋め込みポート(CVポート)
  • V-Pシャント術(脳室~腹腔シャント術)
  • 妊娠中や妊娠の可能性がある方
  • 授乳中の方、断乳6ヶ月以内の方

お問い合わせ先