栄養士便り

91 肝臓の危険信号





新年あけましておめでとうございます。
皆さんはどんなお正月を過ごされましたか?
お正月はおせち料理、お雑煮などごちそうがたくさん。つい美味しくて・・・食べ過ぎてしまった!または、飲みすぎてしまった!なんてことはありませんか。



美味しく正しく食べて健康を保つことが大切です。
そこで今回は「肝臓の危険信号」についてお話します。

近年、人間ドックで4人に1人が脂肪肝を指摘されたという報告があります。
脂肪肝の発症は男女ともに増加傾向にあります。

では、まず肝臓と栄養がどんな関係なのか見てみましょう。


肝臓と栄養

肝臓は、“人体の化学工場"とたとえられるように、代謝や解毒、血液の調整など様々な働きをもっています。
その中で、脂肪肝と指摘された場合、代謝する働きが弱くなってしまっていることを表しています。
代謝とは、食べ物に含まれる栄養素を分解して必要なもの、要らないものに判別したり、合成して別の栄養成分を作ったりする働きのことです。
肝臓では三大栄養素といわれる糖質・蛋白質・脂質の代謝と貯蔵をしています。
ですから、毎日の食事で摂る栄養素とすごく深い関係があります。

最近は、飲酒人口が増加しており、飲酒と同時にたくさん食べる傾向もあるため、様々な環境が積み重なり肥満になるケースが増えています。脂肪肝の原因は多数ありますが、脂肪肝は生活習慣病のイエローカードです。
自分の食生活を見直し予防に役立てましょう。


脂肪肝にならないためには

日本人の食事内容が変化を遂げてきたここ数年間で、カロリーの摂りすぎ、脂質(油物)の摂りすぎとなっています。
時間に追われる生活から早食い傾向もみられ、満腹感の得られたときにすでに食べ過ぎの状態に。



~ちょっとした見直すチェックポイント~

① 1日3食しっかり食べていますか
② 肉ばかり、揚げ物ばかりなど内容が偏ってはいませんか
③ 野菜は毎日食べていますか
④ ゆっくりよくかんで食事をしていますか
⑤ アルコールを飲む方は、休肝日がありますか
⑥ 体重を測る習慣はありますか
⑦ 毎日適度な運動をしていますか
買い物をするときにカロリーを見るのもいいかもしれませんが、それも一苦労ですよね。まずは、自分の食生活のどこが乱れてしまっているのか全体を見直してみてください。
生活習慣改善を求めている肝臓からの大切なメッセージを見逃さずに、自分の健康管理に努めてみましょう。

上手に食事と付き合い楽しむようにしましょう。