栄養士便り

11 端午の節句





5月といえば、『端午の節句』。端午の節句といえば、ちまきや柏餅といった事を連想される方が多いのではないでしょうか。ちまきは中国の行事と共に伝わってきた食べ物で、柏餅は寛永頃(1624~1644)から伝わる日本のオリジナルな食べ物だそうです。


ちまき

ちまきは、たけのこや鶏肉など色々な種類の食材を用いて作るおこわのような中華ちまきと、もち米だけを用いて作るちまきの2種類が一般的に知られていると思います。ちまきに使用する笹には防腐効果があります。
葛の水仙ちまきと、餡と葛が混ぜ合わせてある羊羹ちまきというのも京の伝統菓子として売られているみたいですよ。


柏餅


柏餅は、くず粉と上新粉を混ぜ合わせて作った餅に餡を挟んだものを柏の葉で二つ折りにして包んだお菓子のことです。餡によく使用される小豆は、脂肪が少なく、血圧を正常に保つ作用があるカリウムや、腸の働きを活発にしてくれる食物繊維が豊富に含まれています。
柏の葉は子孫繁栄という縁起物として食されてきました。ご家族や親戚を交えてにぎやかに祝ったり、のんびりした雰囲気の中でお茶を頂きながら柏餅を食べて、まったりとするのもいいですね。