栄養士便り

12 梅





『梅』はバラ科の落葉高木で、梅雨の時期に梅の実の収穫が始まります。梅の実を収穫する時期になると雨が降るので『梅雨』と言われるようになったそうですよ。梅の実は梅干し、梅酒、梅肉エキスなどの加工されます。

様々な効能

梅には様々な効能があると言われています。まず、運動などをすると筋肉中に乳酸という疲れの元となる物質が蓄積されるのですが、梅にもっとも多く含まれるクエン酸という有機酸の働きによって、その蓄積が抑制され、疲労防止や回復する効果があります。
また、梅の酸味は胃酸や唾液の分泌を活発にし、食欲増進にもつながります。そして、梅の風味や香りであるベンズアルデヒドという成分の殺菌・防腐効果で細菌の繁殖力を低下させ、食中毒予防にもなります。
そして、ピルビン酸の働きによって肝臓の機能を活性化させ、その機能を高めることにより肝機能回復に役立ちます。他にも整腸作用や老化防止、骨を強くするといった効果もあるようです。

しかし梅干は身体に良いからといって一度にたくさん摂ってしまうと、一粒に2g程度の塩分が含まれており、塩分過剰摂取になってしまうので気を付けましょう。梅酒もアルコールですのでコップ一杯程度に留め、適正な摂取を心がけましょう。



梅酒の作り方