栄養士便り

28 鰹(カツオ)





衣替えも終わり、いよいよ秋本番!食べ物の美味しい季節となりましたね。

今回は秋の味覚の一つの『鰹(カツオ)』です。


カツオの旬は?

カツオ漁は長期にわたるため旬をハッキリ言うことは難しいのですが、一般的に5月頃から出 回るものを初鰹。9月下旬頃から出回るものを戻り鰹と言います。
初鰹は脂ののりは良くありませんが、身が締まっていてあっさりとした口当たりが特徴です。 一方、戻り鰹は脂が乗っていてコッテリとした口当たりが特徴です。
値段も初鰹の半分程度で手に入りやすく、コッテリ味も好まれるので秋の魚の代表格となっています。


カツオは賢い魚?

カツオは鮮度が落ちやすい魚のため昔は海に近い地域でしか生で食べることが出来ませんでした。そのため、タタキにしたり鰹節にしたり、火を通す食べ方が生まれました。でも火を通すと身は堅くなりますよね。鰹節は『世界でもっとも堅い食品』との異名を持っているくらいです。
堅い魚→かたいうお→かたうお→かつお→鰹 これが名前の由来と言われています。


働き者のカツオ

カツオは広範囲を泳ぐため体は筋肉質です。筋肉を動かすためには酸素が必要になる。酸素を運ぶには鉄分が必要になる。そう、鰹は鉄分が多く、魚の中ではトップクラスの食品なのです!特に血合い肉部分に多く含まれています。また鉄の吸収を良くするビタミンB12も豊富に含まれているので、貧血気味の人には特に良い食品と言えます。


カツオは鮮度が命

カツオの旨味成分は時間が経過するに伴い変化し、味が無くなっていきます。そして最終的にはアレルギーを起こす物質に変化してしまうのです。カツオは美味しい、新鮮なうちに食べるようにしたいものです。


おすすめレシピ
カツオの唐揚げ
今回は、カツオが余ってしたったときに便利な『カツオの唐揚げ』をご紹介します。



≪作り方≫

1,カツオを一口大にし、下味に10分程漬けておく。
2,小麦粉をまぶし、カラッと揚げる。


アレンジポイント

・しっかり味を付ければお弁当のおかずや、お酒のおつまみにもなります。
・鮮度が良い場合は短時間で揚げて、中はレア状態にするとまた違った美味しさになります。
・サラダの中に入れると豪華なおかずサラダになり、野菜も食べられるのでオススメです。