栄養士便り

37 ピーマン





皆さんは嫌いな食べ物はありますか?
納豆、人参、セロリ、レバー・・・
嫌いになる原因には、堅さ、酸味、辛味、苦味、香り等、一癖あるものが多いようです。

そんな中でも、嫌いな食べ物の1位と言えば・・・
今回のテーマは嫌いな食べ物の筆頭に上げられる 『ピーマン』についてです。

「ナス科トウガラシ属」に分類されるピーマン。ほかにもパプリカ、しし唐辛子も同属に分類されます。
同属で同じような形をしてはいますが、それぞれ特徴があります。
ピーマンの色と言えば緑色。緑ピーマンは未熟のうちに収穫したもので、熟すと赤ピーマンになります。
ジャンボピーマンとも言われるパプリカはカラフルな色合い、肉厚で甘味が強いのが特徴です。最近では白、黒、茶色、紫色のものまで存在するそうです。
ししとうは時々とても辛いものに当ることがありますね。辛さは生育過程で決まり、見た目では判別できないそうです。

同属に分類されていても味も見た目も違いますが、全てに共通している点はビタミンCを多く含むことです。
ゴーヤや芽キャベツもビタミンCを多く含む野菜ですが、頻繁には使いませんよね。ピーマンは一年中出回っており、使用範囲も広く、2個食べるだけで一日の必要ビタミンCの約8割を取ることができるとても良い食品です。
(ビタミンCの詳細は栄養士便りNO33をご覧下さい)

嫌いな食べ物の筆頭にピーマンがあげられる理由として「苦い」「青臭い」が多いようです。 嫌いなものを食べるのは苦痛ですよね。
それでも、栄養をたっぷり含むので是非食べていただきたい食材です。 苦味を軽くする調理方法としては、

繊維に沿って、縦に切る
生で食べる時は湯通しする 等がオススメです。
『湯通しなんてするとせっかくの栄養素が逃げてしまうのでは?』 大丈夫
ピーマンのビタミンCは熱に強いことも特徴なのです!! パプリカの皮が堅いのが気になる場合は表面が焦げるまで焼いた後、冷水に入れると皮を除くことができ、軟らかく肉厚な身だけを食べることができます。

新鮮なピーマンの選び方は、色が均一で、ヘタの切り口がきれいなもの、皮に張りがあるものが良いです。

ピーマンの苦味は、小さい頃は苦いとしか感じなかったけれど、大人になると旨みに感じる人が多いようです。
子供の頃コーヒーが飲めなかったのが大人になると飲めるようになるのと似ていますね。

食べず嫌いにならずに、まずは一口食べてみてください。