栄養士便り

39 豆腐





残暑厳しい9月、夏バテならぬ残暑バテはしていませんか?
今月は先月に引き続き、特に暑い時のオススメの食べ物として『豆腐』をご紹介します。


なぜ暑い時に豆腐がオススメ?

人の体に必要な栄養素は色々ありますが、糖質・脂質・たんぱく質、を3大栄養素と呼びます。
その中のたんぱく質の代表的な食べ物は肉・魚・卵・大豆製品です。
暑い時にステーキ・・・暑い時に煮魚・・・食べにくくありませんか?
そこで、オススメする食品が豆腐です。
軟らかくて、のどごしが良く、冷奴やサラダの具にしても良いので冷たく食べられる万能食品
しかし、夏にオススメなのにはまだ理由があります。

豆腐は大豆をすりつぶした後固めて作られるので、消化吸収が良い食品です。
暴飲暴食で疲れてしまっている胃腸には優しい食品なのです。

また、豆腐の約9割りは水分で出来ています。
一人分の冷奴を100g(約1/3丁)とすると、90㏄が水になります。
水分を多く含む豆腐は、水分摂取にも一役かってくれるのです。


豆腐の種類と特徴

豆腐の作り方は
大豆を水に漬けふやかす→摩砕し水を加えて煮る→煮汁をしぼって豆乳を作る ここまでは同じ作業です。 (ちなみに、豆乳をしぼった後に残るものが「おから」です)

木綿豆腐:
豆乳に凝固剤を入れ固まったところで型に入れ重石をし、余分な水を抜いた後水にさらす

絹豆腐:
豆乳に凝固剤を入れ、そのまま固め、水にさらす。木綿豆腐のように重石をしないので、濃い豆乳を使用する

寄せ豆腐:
豆乳に凝固剤を入れ、固まった後温かいうちに容器に入れる。水にさらさない為、豆の風味が生きている。

充填(じゅうてん)豆腐:豆乳を冷まし、容器ににがりと共に入れ、密封後加熱する。密封後過熱 するため衛生面で優れ、他のものより保存がきくのが特徴です。



本来「豆腐」と呼ばれるものは豆乳と凝固剤を使用して出来たものですが、食感が似ているものには○○豆腐という名がついているものがいくつもあります。

(主に使用する材料)胡麻豆腐・・(胡麻・葛)
杏仁豆腐・・(杏仁霜・寒天)
卵豆腐 ・・(卵・だし汁)

健康ブームもあり店頭には色々な種類のお豆腐が並んでいます。

軟らかく食べたいのであれば絹豆腐や寄せ豆腐
炒め物に使いたいのであれば厚揚げや絞り豆腐
加工した食品であればがんもどきや高野豆腐等々

生でも、煮ても、炒めても、揚げても良しの豆腐の活用範囲は本当に広いです。

皆さんのお家のオリジナルの食べ方を探してみてはいかがでしょうか?