桜並木の下で

本日当院では70名の新入職員をお迎えし、辞令交付式を行いました。
毎年この日を迎えると、親御さんから大事なご子弟をお預かりする責任と、彼らを立派な医療人にするという社会から課された責務に、身が引き締まる思いがします。

まずは各部署の代表者に辞令を渡し、エアハイタッチで激励します。その後の院長挨拶では毎年同じことを話しています。人は自分の成長を実感した時に最も強い喜びを感じると言います。今は真っ白な新人さんたちには、成長を実感し、喜びを味わうチャンスが毎日あるのです。「できなかったこと」に目が行きがちになりますが、「できたこと」にもフォーカスして、毎日を楽しんでほしいと思います。

辞令交付式のあとは、病院隣の遊歩道の桜並木の下で記念撮影です。この日のためになんとか花が残ってくれています。桜たちも新人さんたちの前途を祝福してくれているようです。

日本輸血・細胞治療学会の機能評価を受診しました。

「輸血」は重要な医療行為のひとつです。高度の貧血がある患者さんや、血液が固まりにくい状態の患者さんにとっては、なくてはならない治療法になります。一方、血液型を間違えて輸血を行うことは大変に危険なため、輸血の際には入念な患者さん確認、血液型確認を行います。また輸血によって起こるさまざまな副反応を、迅速に見つけて対処する必要があります。

また輸血は「献血」という善意の行為によって成り立っているため、1パックたりとも無駄にすることができません。冷蔵庫から出した血液は急速に劣化するため、本当に必要な患者さんにタイムリーに提供することで、無駄な廃棄を減らす必要があります。

当院の輸血部では学会認定検査技師を中心に、上記の活動に熱心に取り組んでいます。輸血委員会では定期的にラウンドを行い、ダミーの輸血製剤を使って現場スタッフの患者・血液型確認のテストも行なっています。また輸血の廃棄率は0.2%以下と、標準的な病院の1/10以下に抑えています。

当院のこれらの取り組みを客観的に評価してもらうために、日本輸血・細胞治療学会の機能評価(I&A)を受審しました。専門の評価員3名により、マニュアルの確認や現場でのチェックをしていただきました。正式な認証はしばらく先になりますが、評価員の先生方からは多くのお褒めのお言葉をいただきました。これからも安全な輸血治療に取り組んでまいります。

臨床研修修了式

ついこないだ新年を迎えたと思ったら、あっという間にもう3月です。病院のそばの桜並木も、もうすぐ美しく咲き始めることでしょう。毎年思うのですが、できれば新入職員をお迎えする4月1日まで花が残ってくれるといいのですが。

3月は卒業のシーズンでもあります。昨日は初期研修医8名の修了式を行いました。ひとりひとりに修了証を渡して、エアハイタッチで激励します。2年前には頼りなかった彼らも、2年間の研修で見違えるようにしっかりした顔つきになりました。これから医師としての長い人生を歩むわけですが、当院で学んだことを礎にして、患者さんにとっても周囲のスタッフにとっても「良き医師」になってほしいと思います。

続いて新チーフレジデントに委任状を渡します。チーフレジデントは研修医全員の取りまとめ役として、研修医の互選で選ばれます。今回も見識・人格とも優れた研修医が選ばれました。もうすぐ後輩を迎える新2年生たちの成長にも期待です。

今年から研修医たちの投票による「ベスト指導医」の表彰が始まりました。当院は常勤医の8割以上が厚労省の定める臨床研修指導医講習を終了しており、科学的なメソッドを用いた体系的な研修医教育を行っています。その中でも最も研修医の成長を促してくれた2名の指導医を表彰しました。

研修医に選ばれない病院は患者さんにも選ばれません。彼らの指導を通して教える側にも多くの学びがあり、その結果として病院全体の医療の質が向上します。これからも研修医教育に力を入れていきます。

年頭朝礼と氷川神社参拝

当院では毎年1月4日の年頭朝礼で、次年度(22年4月-23年3月)の病院目標の発表を行なってます。ここで発表した病院目標に基づいて、部門目標、部署目標、個人目標を立て、進捗管理をしながら病院運営を行っています。また今後3年間の事業計画を定めた第2次中期計画についても、併せて発表しました。これからの3年間もしっかりと前進していきたいと思っています。

午後からは病院幹部が集まって大宮の氷川神社に参拝です。今年は昨年に比べて人出が多く、密を避けるために昇殿しての御祈祷は断念しましたが、しっかりとそれぞれの想いをお祈りすることができました。

氷川神社までは病院から歩いて30分ほどです。寒風の中、みんなで今年の抱負を語りながら歩きます。私は太り過ぎのため?年末から踵を痛めて歩くことができず、一人自転車で並走しました。

参拝後に通りすがりの親切な方に記念撮影をお願いしました。私だけラフなスタイルなのは、スニーカーしか履けないからです苦笑。

謹んで初春のお慶びを申し上げます。

昨年は、当院にとって充実した1年になりました。
まず4月に開始した泌尿器科のダヴィンチ手術は、順調に症例を重ねています。現在までのところ術後の合併症はなく、患者さんにとって大変にメリットの多い手術であることを実感しています。また新たに開設したスポーツ整形外科による膝関節鏡手術においても、良好な術後成績を収めています。

これらの手術の増加に伴って、4月には手術室を1部屋増設し、麻酔科医も2名増員しています。他にも呼吸器内科、循環器内科、放射線診断などの専門医も増員しており、さらに質の高い医療を提供できるようになっています。

職員の人材育成には引き続き力を入れており、昨年も多くの職員が、専門資格の取得などの目標を達成しております。9月の病院機能評価受審においても、各部署の次世代人材たちが大活躍してくれました。今後、彼らが病院の中心として活躍してくれることを期待しています。

エントランスの滝については、主に感染対策上の理由から撤去をいたしました。代わりに設置した巨大なデジタルサイネージで、これからみなさまのお役に立つ情報を発信していく予定です。また地域交流のツールとして、みなさまの作品などの展示スペースとしても活用したいと思っています。

一昨年、クラスターを引き起こした反省を忘れず、引き続き感染対策にも力を入れております。今年も地域のみなさまに貢献できるよう、職員一同で頑張ってまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

                    2022年1月1日 院長 藤岡丞

QI大会を開催しました。

医療の世界は、かっては狭く封建的で、まさに「白い巨塔」のような状況でした。きちんとしたマニュアルもないまま、医師を頂点とするヒエラルキーのもとで動いていたのです。でもここ十数年は、産業界の取り組みも取り入れながら、大きく進化を続けています。

例えば医療安全の面では、かっては事故が起こると、事故を起こした個人を犯人として責めることで終わっていましたが、現在では、航空業界などの多分野からの知見に基づいて、医療事故を「システムの欠陥の結果」として捉えられるようになり、各病院で科学的な手法を用いて再発防止策を検討するようになっています。

それ以外の産業界からの学びとして「品質管理」があります。常に高品質の製品を安定して生み出すために、常に「仕組み」を見直していく取り組みです。当院でも品質管理担当副院長の指揮のもとで、各部署で業務改善に取り組んでいます。

各部署の業務改善活動はその部署で完結させず、病院全体の取り組みとしていく必要があります。そのために、当院では毎年「QI(quality improvement:品質改善)大会」を開催することにしています。

今年は11の部署が発表を行い、厳正な審査の結果、放射線科のチームが選ばれました。コロナ禍において、発熱患者さんの胸部CT撮影が大幅に増加していますが、待ち時間を少なくするためにさまざまなアクションを起こして、結果を出すことができました。

私から表彰状を渡して、いつものエアハイタッチです。

病院機能評価を受審しました。

先日、日本医療機能評価機構による訪問審査を受審しました。専門資格を持った6名の評価者が2日間にわたり、患者権利の擁護状況、倫理面、医療安全、感染対策などから事務的な内容まで、89項目について病院の取り組みを調査します。

まず全体の面接評価では、私をはじめ病院幹部たちが当院の取り組みについて答えていきます。現場を訪れての調査でも、日頃の取り組みを、職員たちが資料などを用いてしっかり説明してくれました。

正式な評価結果が発表されるのは2ヶ月後ですが、評価者のみなさんからは、当院のさまざまな取り組みについてたくさんのお褒めの言葉をいただきました。終了後は職員一同でホッとした表情で記念撮影です。(もちろんマスクを外したのは撮影の瞬間だけです)

日本各地の病院で、数々の先進的な取り組みが行われています。私たちは常にアンテナを高く張って、他院の優れた取り組みを学んでいます。「医療のあるべき姿」に向かって、改善活動を永遠に続けていきます。

初期臨床研修医採用試験

当院では医師の初期臨床研修に力を入れております。常勤医の60%が厚労省の指導医講習会を終了しており、規定のカリキュラムに沿ってキメの細かい指導を行っています。医師だけでなく、看護師、薬剤師など多職種が参加した評価システムを構築しており、病院全体で研修医を育てる体制です。救急搬送件数や手術件数はもちろん、院内外の学会発表の機会も多く、2年間でしっかりとした力を身に付けることができます。

また研修医のメンタルヘルスケアにも取り組んでいます。女性の専従事務員2名が、生活面まで細かい配慮をしています。女性医師を含む中堅医師をメンターに任命しており、先輩としてさまざまな相談にのってくれています。一方で、礼儀作法や言葉使いなど社会人としての常識についても厳しく指導しています。

このような体制が医学生たちに評価されているようで、毎年多くの学生が当院の初期研修プログラムを受験します。今年も無事に2回の試験を終えましたが、定員7名にたいして68名が受験してくれました。

選考にあたっては、書類審査と筆記試験結果に加えて、面接を重視しています。当院の面接には、メンター医師、研修医代表に加えて、看護師、事務職、薬剤師、リハビリなどの多職種が加わっています。今年も成績優秀で人物面も申し分ない受験生が多く、どの学生も合格にしてあげたくなります。

優秀職員表彰式

当院では職員の人材育成に力を入れています。各職種の成長の段階を可視化(ラダー)しており、それぞれがしっかり目標を定めて能力アップに取り組んでいます。

具体的な目標に設定しやすいのは「資格」です。各職種に学会などが設定したさまざまな資格があり、病院として職員が資格を取得する支援を行っています。また特に難易度の高い資格を取得した職員に対して、院長名で毎年表彰を行っています。

昨年度は、合わせてのべ61の資格取得者が生まれています。その中から、教育研修委員会で選んだ10名に対して、本日表彰式を行いました。

代表として臨床工学科のK主任に表彰状を手渡しして、いつものようにエアハイタッチ!K主任はコロナ禍で生まれた時間を使って、ICLS(救命処置)インストラクターと透析技術認定士の二つの資格を取得しています。これからの病院を担ってくれるのが楽しみです。

院内暴力に備えて

患者さんの安全を守ることは、病院にとって最も重要な責務です。特にご自分で動けない入院患者さんをお守りするためには、デパートやホテルなどの商業施設以上に、入念な準備が必要になります。当院は最新の防火設備、免震システムを備えていますが、災害対策委員会を中心に、年2回の法定訓練に加えて、日頃から部署ごとの訓練や勉強会を繰り返し行なっています。

患者さんにとっての危険は災害だけではありません。特に外来には不特定の方が訪れるため、盗難や暴力事件への備えも重要です。当院では警察OBの職員を中心に、防犯体制を構築しています。院内には51の監視カメラを設置しており、有事の際に備えています。また緊急時に男子職員を召集するための院内放送も決めてあります。

先日、事務部職員を中心に、「さすまた」と「カラーボール」についての研修と訓練を行いました。消火器などと同様に訓練を経験することで、いざという時にスムーズに使えるようになります。でも実際に出番が来ないことが一番ですね。