新入職員をお迎えしました。

この春当院は69人の新入職員をお迎えし、月曜日に入職式を開催しました。私から各職種の代表者に辞令を渡し、お約束のエアハイタッチで祝福します。皆さん緊張しつつも、笑顔で立派なスピーチをしてくれました。

私からは「人間は自分の成長を実感した時に最も強い喜びを感じる。皆さんにはそのチャンスがたくさんある。毎日の成長を楽しみながら一歩づつ成長しよう。できないことより、できたことに目を向けよう」と祝辞を送りました。

毎年同じことを話しているのですが、先月看護部1年生の振り返りの会で、入職時の院長のスピーチを思い出しながら1年間頑張ったと言ってくれた方がいたようで、私の思いが職員に届いているんだと嬉しくなりました。

入職式のあとは、病院のシンボルの桜並木で記念撮影です。この日のために残ってくれた桜たちも、新入職員の前途を祝福してくれているようです。

臨床研修医終了式

最近急に春めいてきて、病院となりの桜並木ももうすぐ開花しそうです。春の訪れは気持ちも華やかにしてくれますね。私は毎年この時期になると、矢野顕子さんの「春先小紅」を聴きながら通勤しています。

一方で春は別れの季節でもあります。昨日は2年間の初期研修を終えた臨床研修医の修了式を行いました。2年前に辞令を渡した時には初々しく心細げだった彼らも、今はしっかりとして顔つきです。指導医のみならず、看護師、薬剤師、検査技師など多くの職種が関わって、手をかけて育てててきた証だと思います。

修了式には、当院の研修を終えて各地で活躍する先輩たちからの応援動画や、後輩たちからのメッセージ、臨床研修センターを支えてくれている女性事務員2名へのサプライズプレゼントなどもあり、笑いと涙で過ぎていきました。

4月からは、それぞれが選んだ道を歩き出します。これからはレジデントとして、これまで以上に厳しい研鑽が待っています。みんな立派な医師になって、社会に貢献する日が来るのを楽しみにしています。

初詣に行ってきました

皆さまにおかれましては、穏やかな新春をお迎えになられたことと思います。

今年もまだまだ新型コロナはおさまる気配を見せず、一方で世間では行動制限もなくなっていく中で、医療機関はさらに厳しい状況に追い込まれています。職員一同、気を引き締めながら新たな年への第一歩を踏み出したところです。

また光熱費や物価の高騰は病院経営を直撃しています。電気代だけでも毎月数百万円の支出増になっています。経営状況は大変厳ししものがありますが、当院の地域における役割を考えたときに、なんとしても病院を存続させなくてはなりません。

そんなことを考えながら、毎年恒例の大宮氷川神社への参拝を行いました。副院長と院長補佐はさっそく外来や手術でフル回転ですので、その他の病院幹部12名でおしゃべりしながら神社まで30分ほど歩きます。昇殿してお祓いを受けたあとは、毎年恒例の記念撮影です。親切なカップルさんに撮っていただきました。

今年もみんなで力を合わせて、荒波を乗り切っていきます。応援のほど、よろしくお願いいたします。

謹賀新年

謹んで初春のお慶びを申し上げます。

昨年は、新型コロナ第7波の影響で一時的に病床制限、救急受け入れ制限を余儀なくされた時期もあったものの、さまざまな面で充実した1年となりました。

まず、一昨年4月に開始した泌尿器科のダヴィンチ手術は順調に症例を重ねており、さらに昨年7月からは外科でも膵臓がんおよび結腸がんのダヴィンチ手術を開始しております。手術を受けた患者さんからは、痛みが少なくて驚いた、日常生活への復帰が思ったより随分早かった、などのお声をいただいております。

診療体制の面では、整形外科、救急科、耳鼻科などで医師の増員を行いました。職員の人材育成にも取り組んでおり、昨年も各職種で難度の高い資格の取得者が誕生しています。引き続き皆さんに質の高い医療を提供できるよう、努力を続けていきます。

国からは、地域において医療機関の役割を分担する強い方針が示されており、当院は4月以降「紹介受診重点医療機関」になる予定です。患者さんはまずかかりつけのクリニックを受診していただき、クリニックの先生が必要と判断したときに当院を紹介していただく流れになります。

もちろん今まで通り紹介状なしでも受診していただけますが、その場合の「選定療養費」が現行の4000円から国の指定により7000円に増額されてしまいます。できるだけ紹介状を持って受診していただくことをお勧めします。昨年10月にエントランスに「さくらカウンター」を設置して、紹介患者さんがスムーズに受診していただけるよう努めております。

今年も地域の皆さまのお役に立てるよう、職員一同で頑張ってまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

優良職員表彰

医療界では、職種ごとにさまざまな資格制度があり、個人の能力開発に活用されています。当院でも毎年、多くの職員が目標として資格取得を掲げて、地道な自己研鑽に励んでいます。

昨年度は病院全体として延べ118の資格を取得していますが、そのうち教育研修図書委員会で検討して難易度が高いとされた資格取得者27名を、優良職員として表彰しました。

代表として臨床工学技士のTくんに、表彰状と副賞を渡してエアハイタッチです。彼は呼吸療法士の資格を取得し、呼吸療法チーム(RST)のメンバーとして活躍してくれています。

若手だけでなく、中堅からベテランの職員も、それぞれが目標を設定して努力していることが素晴らしいと思います。かくいう私も還暦を過ぎてなお、毎年目標を設定してチャレンジしています(内容はヒミツです)。

初期臨床研修採用試験を実施しました。

当院は医師の初期臨床研修を重視しています。常勤医師の70%近くが厚労省認定の指導医講習を受講済みで、エビデンスに基づいた体系的な指導をおこなっています。中堅の医師をメンターに任命し、医療のことのみならず、社会人としての振る舞いについてきめ細かく指導しています。臨床研修センターには専従の女性事務職を配置して、メンタルケアや私生活にまでしっかりと目配りしています。病院全体で研修医を育てる姿勢があり、研修の360度評価には、看護師、薬剤師など多くの職種が参加しています。

このような病院の体制が評価されているのか、毎年多くの医学生が当院の初期臨床研修プログラムを受験してくれます。今年も7名の枠に62名の応募があり、今週3回に分けて筆記および面接試験を行いました。

多くの病院では面接試験は院長や臨床研修センター長が行うことが多いのですが、当院ではさらに、看護部長、事務長、薬剤部長、リハビリ技師長、メンター指導医、研修医の互選で選ばれたチーフレジデントも加わります。これも病院全体で研修医を育てる姿勢の表れです。

受験者は緊張した表情ながら、面接官たちの変化球?の質問にも落ち着いて答えてくれます。学業のみならず、バイトや部活から得た経験値をしっかりアピールしてくれます。みんなとても優秀で、全員合格!と言いたいところですが、断腸の思いで採点していきます。来年4月に彼ら彼女らがとびきりの笑顔で仲間に加わってくれることを楽しみにしています。当院と縁がなかった学生さんも、きっといい医者になって、日本の医療に貢献してくれるでしょう。

繰り返しになりますが、当院を受験してくれる学生さんたちの優秀さに驚きます。臨床研修センター長と「昔の僕らが受験してたら、きっと受からないね・・」とボヤきました。

ダビンチ手術体験イベント

私たちは病院基本方針として「すべてのステイクホルダーの満足度を高める」ことを掲げています。ステイクホルダー(仲間)には患者さんはもちろん、地域の皆さん、職員とその家族、さまざまな形で当院に関わってくださる業者の皆さんなどを含みますが、特に地域で成長していく子どもたちも大切な「仲間」だと考えています。

これまでも地域の中学生の職業体験を受け入れてきましたが、今回は当院自慢の「ダヴィンチ手術」を体験していただくイベントを企画しています。

7/23の本番を前に、職員有志の子供たちを対象にシミュレーションを行いました。子供たちにとっては最先端の医療に触れる機会になるとともに、家にいるときのパパやママと違う顔を見られて、新鮮な体験になったことと思います。

私は医療は地域社会にとって重要なインフラであり、病院はステイクホルダーの皆さんに育てていただく存在だと考えています。これからもさまざまな形で、地域への情報発信を続けて行きたいと思います。

第16回院内学会を開催しました。

久しぶりの更新になります(苦笑)が、当院では相変わらず「医療のあるべき姿」を目指して、各部署、各委員会がさまざまな取り組みをおこなっています。

先週土曜には教育研修委員会の主催による「第16回院内学会」を開催しました。これは各診療科の取り組みや得意分野をお互いに知ろうという趣旨で、毎年2回開催しています。以前は研修室に集まっていましたが、コロナ禍以後は院内各所にサテライトを設置してZOOMを利用したハイブリッド形式になっています。自宅から参加の医師も含めて、7-80名の参加がありました。

今回は7つの診療科の医師と、臨床研修医、臨床工学科からの発表がありました。例えば泌尿器科のI医師からは、当院が取り組んでいるロボット支援手術(ダヴィンチ手術)について、手術画像を含めてわかりやすい説明がありました。また臨床工学科のN技師からは、ダヴィンチ導入までの多職種チームの取り組みについて、臨場感たっぷりの紹介がありました。それぞれの発表では盛んな質疑も行われ、有意義な会になりました。

当院も医師数が90名を越える大所帯になってきましたが、これからも診療科同士が気軽に協力し合える体制を維持していきたいと思います。

桜並木の下で

本日当院では70名の新入職員をお迎えし、辞令交付式を行いました。
毎年この日を迎えると、親御さんから大事なご子弟をお預かりする責任と、彼らを立派な医療人にするという社会から課された責務に、身が引き締まる思いがします。

まずは各部署の代表者に辞令を渡し、エアハイタッチで激励します。その後の院長挨拶では毎年同じことを話しています。人は自分の成長を実感した時に最も強い喜びを感じると言います。今は真っ白な新人さんたちには、成長を実感し、喜びを味わうチャンスが毎日あるのです。「できなかったこと」に目が行きがちになりますが、「できたこと」にもフォーカスして、毎日を楽しんでほしいと思います。

辞令交付式のあとは、病院隣の遊歩道の桜並木の下で記念撮影です。この日のためになんとか花が残ってくれています。桜たちも新人さんたちの前途を祝福してくれているようです。

日本輸血・細胞治療学会の機能評価を受診しました。

「輸血」は重要な医療行為のひとつです。高度の貧血がある患者さんや、血液が固まりにくい状態の患者さんにとっては、なくてはならない治療法になります。一方、血液型を間違えて輸血を行うことは大変に危険なため、輸血の際には入念な患者さん確認、血液型確認を行います。また輸血によって起こるさまざまな副反応を、迅速に見つけて対処する必要があります。

また輸血は「献血」という善意の行為によって成り立っているため、1パックたりとも無駄にすることができません。冷蔵庫から出した血液は急速に劣化するため、本当に必要な患者さんにタイムリーに提供することで、無駄な廃棄を減らす必要があります。

当院の輸血部では学会認定検査技師を中心に、上記の活動に熱心に取り組んでいます。輸血委員会では定期的にラウンドを行い、ダミーの輸血製剤を使って現場スタッフの患者・血液型確認のテストも行なっています。また輸血の廃棄率は0.2%以下と、標準的な病院の1/10以下に抑えています。

当院のこれらの取り組みを客観的に評価してもらうために、日本輸血・細胞治療学会の機能評価(I&A)を受審しました。専門の評価員3名により、マニュアルの確認や現場でのチェックをしていただきました。正式な認証はしばらく先になりますが、評価員の先生方からは多くのお褒めのお言葉をいただきました。これからも安全な輸血治療に取り組んでまいります。